先人の爪の垢を煎じて飲む!
司馬遼太郎の花神を読んでいる。今まで、坂の上の雲、翔ぶが如く、峠を読んできた。
大村益次郎と言う人物像故なのか、今までに読んできた本とは全く印象が違うように感じる。人物描写が個人的に感情移入し辛い点もあると思うが、淡々と進んでいく印象を受ける。半面、シーボルトの娘のイネとのエピソードが、創作だと思うがやたらと生々しく感じる。
まだ途中段階ではあるが、各小説毎に全く異なった人物像をここまで鮮やかに書かれている所に惹きつけられているのかもしれない。
実在した人物をここまで書くための事前準備は相当なのだと思う。実際一冊の小説を書くに当たって調べる文献の量は半端では無かったらしい。
改めて作家の想像力と事前準備に驚かされた、初秋の夜。
本だけで蒸気船を作り上げた大村益次郎。今で言うと、本だけでロケットを作るような物だとも書いてある。根気とやり切る力と時代の先を考える力は、いつの世も絶対的に必要なのだと思う。
時代の先を考える力はともかく、根気とやり切る力は何としても身につけたい!
家にミニハーゲンダッツが!ラッキー🎶